ご無沙汰しております。haruです。
皆さん「アサシンクリード」をプレイしたことはありますか?
実はアサシンクリードシリーズ、楽しいだけじゃなくめちゃくちゃ学べるんですよ。
ゲームしながら学べるなんて最高じゃないですか?
この記事を見て、一人でも多くの方がアサシンクリードの魅力に気づいていただけると嬉しいです。
それでは!本日はゲームで学ぶ考古学の第1回目となります。
あくまでゲームで学べる範囲の知識のみを記載しています。筆者は考古学者ではないので、ゲーマーの意見として捉えていただけると幸いです。
では第1回は「ミイラの製作過程」について一緒に学びましょう!
古代エジプトのミイラ
- 古代エジプト人によるミイラの制作過程はとても儀式的でした。
- ミイラの制作方法は数種類あり、個人や動物の社会的地位や富が考慮されていました。
ミイラ製作過程
洗浄
死体がミイラ製作場に到着すると、体液が排出される間傾斜した台に置かれます。
その後、準備が整うまで神官による洗浄が続きます。
浄化
神聖な水で浄化された後、神官は死体をテレビンノキノ樹脂で燻って消毒します。
儀式的な洗浄の後、神官は、油、香辛料、複数の精油を用いてさらに死体を浄化し、最後にすべての体毛を注意深く除去しました
脳の摘出
死体の浄化が完了すると、防腐処理師が特殊な手順で内蔵を取り除いていきます。
\もっと詳しく!/
①さじを挿入して鼻腔の天井の骨を壊し、鼻腔から脳を取り出します。
②脳はへらを用いて入念に取り除かれ、残った脳の一部は腐食液を流し込んで液状化した後、除去されます。
③空になった頭蓋骨はヤシ酒ですすいで消毒され、その後亜麻布と溶かした樹脂が詰め込まれます。
防腐処理師についてのヒエログリフは旧王国時代の文書から発見されたんだよ!
内蔵摘出
脳の処理が終わると、防腐処理師は左の脇腹を切開し内蔵を取り出します。
体内もヤシ酒ですすがれ、その後防腐処理師は腹部に高純度の没薬、シナモン、香辛料を詰めてから縫い、閉じます。
内蔵はヤシ酒で洗浄され、潰した薬草を詰めてからカノプス壺に収めらます。
内臓の保存
カノプス壺は石棺のそばに置かれるか近くの箱にしまわれました。
当初内蔵は包まれて瓶の中に入れられていましたが、儀式が複雑になるにつれて、軟膏、香辛料、水やナトロンなどが追加されていきました。
乾燥
防腐処理師はナトロンを乾燥剤として死体の腐敗進行を止めるために使用しました。
洗浄と内臓の除去後、死者は約40日間ナトロンに覆われ、乾燥後に布で包む前の準備を始めます。
遺体の準備
ナトロン処理で乾燥した死体に防腐処理師は油を塗り、彩色し、時に付け毛やかつらを加えました。
防腐処理師はヘナを主材料とした染料で死体に生き生きとした彩りを与えながら、カビや菌を防ぐ準備をしました。
ミイラの包装(亜麻布を使用)
はじめは体の部位ごとに包まれていました。
㊚腕を胸元で交差 ㊛右腕を乳房の上、左腕は体側に添えられた。
しかし後に技術は進化し、死体は腕を体側に置いたまままるごと包まれるようになり、洗練された布を織る技術が複数開発されました。
アミュレットと仮面
死者の肌には宝飾品とアミュレットが置かれ、アミュレットは革の織り目にも入念に差し込まれました。
アミュレットには神話や転生などの信仰的な意味があったんだよ!
仮面は重要なミイラの装飾で、初期はとても高価な木製の弔いの覆いが使われ、やがてカルトナージュという手法で作った仮面が使われるようになります。
泥やわらで作った土台に亜麻布かパピルスの繊維を何層も重ねるという手法のこと。
カルトナージュは弔いの仮面以外にも、エジプト王朝の装飾品や動物の棺にも使われていました。
↓カルトナージュの発展!!
第22王朝の間にカルトナージュはミイラ全体を覆うまでに発展しました。
ミイラはカルトナージュの包みの中にある台に置かれ、後ろを紐で固く締められていました。
極めて費用対効果が高く、見た目も良かったこの技術は、身分に関わらず人気があったんだよ!
カルトナージュの包みは、通常死者の名前や称号を記す文字装飾、日々の暮らしの描写、葬儀にまつわる信仰の装飾で覆われていました。
開口の儀式
ミイラがしっかり包まれて装飾されると、防腐処理師は開口の儀式を行います。
弔いの工程でも重要な段階であるこの儀式は、死者自身か死者の代理となるものを生き返らせるためのものでした。
開口の儀式は75以上の段階がありました。
儀式ではミイラ製作の工程で使われたのと同じ油、軟膏、香辛料、香料が必要で、時に化粧を施されました。
最後に、命を吹き込むため手斧でミイラの口に触れます。
この儀式は限られた人々の立会で行われました。
その限られた人っていうのは、アヌビス神の仮面を被った神官と遺族の近い親戚、または王位継承者なんだよ。
これにて「ミイラの製作過程」が全て終了します。
思っている以上に手間暇かかってるなと思いましたか?
でもその手間のお陰で私達が現代でもミイラを拝見できることに繋がっていると思うと、とてもありがたく、やはり当時の技術の凄さを感じられます。
次回は「防腐処理師について」深掘りしていくのでお楽しみに!!
この記事は「アサシンクリード オリジンズ」のディスカバリーツアーを基に制作しています。
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